て つ こ ら む
〜うえさんの鉄道コラム〜

うえさんのページ

5、「子鉄、ママ鉄」2012年11月10日(土)

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今日、13時頃、西船橋から東西線に乗りました。
乗った車両はJR乗り入れ車両のE231系800番台。
天気も良かったので
先頭車運転室後ろから前方の景色を眺めていました。
子供の頃、親父や姉貴とハゼ釣りに来た江戸川放水路を渡り
釣り船なんかを眺めながら乗っていると

南行徳だったか行徳だったかで、
就学前くらいの小さな男の子と若いお母さんが乗ってきました。
男の子は遠慮がちに、でも前が見たそうだったので
「どうぞ」と声をかけると
母子は「すいません」「ありがとう」と言って
男の子は食い入るように前を見ています。
すれ違う電車に「東葉高速の○○系だ」
などと言ってるので
「詳しいねえ。電車好きなの?」と声をかけると
「うん」と答えながら
東西線の車両についていろいろと話してくれました。
「よく知ってるねえ。じゃあ、いま 乗ってるこの電車
JRの車両って知ってる?」
「知ってるよ」
「E231系って言って、
総武線の黄色い帯の電車と同じ形式なんだよ」

「E231」はさすがに難しかったらしく
「Eとかって難しくてわからない」
と小さな鉄道博士。
「ちょっと難しかったね」
と返すと
お母さんが助け舟
「東西線の一番新しいのが15000系で、あと05系とか
っていう名前でしょう?
そういうのと同じでE231っていう名前なんだって」

「お母さん、お詳しいですね」
「子供が電車好きなもので覚えちゃったんです」
「なるほど〜」


それから、小さな鉄道博士と
ショートカットのよく似合う若くてきれいなお母さん
そして私でしばし鉄道談義。
青空の下、電車は高架線を軽快に走ります。

小さな鉄道博士は、地下鉄のみならず
JRの特急「スーパー白鳥」が160キロで走ること、
北陸の「はくたか」も160キロで走ること、
「はくたか」のプラレールを持っていることを教えてくれました。

「スーパー白鳥」が青函トンネルを走ることをご存じだったお母さんも
かなりの鉄道知識所持者とお見受けしました。

小さな鉄道博士は、駅名で漢字を覚えているようで
「西船橋」などはわかるとのこと。
「鉄道少年って 漢字と地理にはメチャクチャ強くなるんですよね」
そんな会話をしているうちに、
私の下車駅「葛西」に到着。

小さな鉄道博士のあどけない笑顔と
彼のきれいなお母さんの会釈に見送られて
私は葛西の駅に降り立ちました。

自身も小さいころからの鉄道好き。
「あの子の将来が楽しみだな」
なんだかとても温かい気持ちで改札を抜けました。